腐要素75%以上❤︎含みます。
自分の部屋へと戻ったら
カズは台所に立っていた。
『あ、おかえりなさい』
『お、いい匂いだな?』
サンダルを脱ぎ捨てて、
鼻をヒクヒクしながら
カズの背に張り付いた。
肩越しに
カズの手元を覗き込む。
『何が出来るんだ?』
コンロの上の鍋の中には
じゃがいも、人参、玉葱。
ころころ転がされながら
美味そうな香りを立てる。
『今日は肉じゃがです』
『いいな。美味そうだ』
『ふふ。くすぐったい』
後ろから身体を抱き締めて
耳たぶにキスをしてやると
擽ったそうに身を捩るカズ。
肉じゃがもいいけど
お前も美味そうだな。
『ぁ、待っ・・・っ』
顎を掬ってキスをする。
ふわっ、と鼻を抜ける
甘い甘いカズの香りが
オレにとっては極上だ。
『・・・ふ・・・っ』
お前が漏らすその吐息も
オレの全身を痺れさせて
もっともっと欲しくなる。
数十分前に昂りかけた熱。
強引に抑えた事もあって、
早くも、
再び火をつけそうだった。
だけど、
『っ、ちょっとっ、
焦げちゃうでしょっ』
『いてっ・・・つッ』
一旦離した唇を
更に深く味わおうとして
わき腹に肘鉄をくらった。
『お前、肘はねぇだろ』
『邪魔するからでしょ。
もう、いいから先生は
アッチでテレビ見てて』
『へーい。分かったよ』
お冠のカズに邪険にされて
オレは渋々居間へ移動した。
あーあ。
最初の頃にはこんなシチュも
アイツだって喜んでたクセに。
だんだん、いつの間にか、
古女房みたいになっちまって。
(・・・・・)
フフ。
まぁ、いい。
強気なのも今のうちだ。
今夜は手加減はしねぇ。
思い切り啼かせてやる。
その為の準備も万端だ。
(クックック。
早く夜になんねぇかな)
カズの痴態を想像して、
オレの口角が
ニヤリと吊り上がった。
コメントはまだありません
コメントは受け付けていません。